- 発売 2021年5月
- 出版 徳間書店
✅本書の個人的なレビュー
読後感 | 🌟🌟🌟🌟 |
予想外 | 🌟🌟🌟 |
ほっこり | 🌟🌟 |
笑える | 🌟 |
泣ける | 🌟🌟 |
・刑事ものが好きな人
内容紹介
私は前に、前に進む――。
組織に巣くう不条理な倫理。
刑事・森口泉が闇に挑む。事件現場で収集した情報を解析・プロファイリングをし、解決へと導く機動分析係。
森口泉は機動分析係を志望していたものの、実技試験に失敗。しかし、係長・黒瀬の強い推薦により、無事配属されることになった。鍛えて取得した優れた記憶力を買われたものだったが、特別扱い「スペカン」だとメンバーからは揶揄されてしまう。
自分の能力を最大限に発揮し、事件を解決に導く――。
泉は早速当て逃げ事件の捜査を始める。そんな折、会計課の金庫から約一億円が盗まれていることが発覚した。メンバー総出で捜査を開始するが、犯行は内部の者である線が濃厚で、やがて殺人事件へと発展してしまう……。出典:出版社サイトより
感想
組織の不条理と向き合うために自らがその組織に入るという姿勢がすばらしい!
刑事になった森口泉が配属された機動分析係ですが、監視カメラの映像などから犯人を突き止める非常に地味な係。しかし私は、そういう地味で地道な泥臭い捜査が好きです!
ストーリー展開から今回も公安警察が絡んでいるのは分かりました。
そして、なんとなくですがラストの展開が読めてしまいました…。しかし、ラストの危機迫る感じは良かったです。
やっぱり、柚月裕子先生が書くヤクザ系の話はおもしろいなと思いました。
前作『朽ちないサクラ』よりも、おもしろいなと思いました。
もし次の作品が出た場合は、次も絶対読みます!
あと!係長の黒瀬さんが言った言葉で良いなと思ったものがあります。
組織ってのは上が楽をしちゃいけないんだ。上が楽をすれば下がそれを真似る。そうなったら組織は腐っていくだけだ。
すごい良い言葉だし、良い上司だと思いました。
上の者は良い給料もいただいているのだから、より楽をしてはいけないと思うのでした。
紹介した本
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本棚:2024年に読んだ本
ジャンル | 冊 数 |
ミステリー・サスペンス | 12 |
文芸フィクション | 15 |
社会系フィクション | 2 |
社会・ビジネス・自己啓発・教育 | 3 |
合 計 | 32 |
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