とても感動しました。
何回も泣きました。最後は号泣でした。
この本も、タイトルと評判だけで読もうと思ったので、あらすじを知らないまま読みました。
タイトルから連想すると、ほっこりする系の本なのかなのと思ったのですが、まさかタイムスリップするとは。
人の「心」に着目した作品なのかと個人的には思います。非常に良い本でした。
ルール設定
タイムスリップものは世の中にたくさんありますが、本作品もその中のひとつになると思います。
しかし、本作品の特徴として今までの作品と違う設定として、「過去に戻って行動を変えても、現在の状況は変わらない」という点。
この設定は今までのタイムスリップものと、大きく異なる点だと思います。
この設定が非常に良かったと思います。
「それじゃあ過去に戻る意味ないじゃん」と思いましたがそうじゃないのです。
「あの時あーすれば良かった」「素直に気持ちを伝えることができれば良かった」という後悔を減らすことで、現在の状況は変わらないにしても、「心」が変わります。
「心」が変われば未来も変わっていく、そういう風に感じました。
他にも細かい設定がしっかりしており、なかなかツッコミどころがないような気がします。
かなり考えて作られているなと感じました。
後悔先に立たず
本作品を読んで「後悔」ということに関していろいろと考えさせられました。
本作品の中では、過去に戻ることができますが、私たちが暮らす世界では、過去に戻ることはできません。今のところ。
そのため、後悔した過去は、そのまま後悔した過去として残り続けるということです。
誰しも、あまり後悔はしたくないと思いますが、後悔したことがない人というのは、あまりいないのではないでしょうか。
“後悔先に立たず”なのです、本当に。
また、後悔というものは、行動から派生するものだと思います。
つまり、後悔しないような行動を取るしかない。
その、後悔しないような行動を取るためには、結局、後悔の経験を積むしかないのかなと思いました。
行動しないと後悔しないので「行動あるのみ」という結論になるような気がします。
ということは、今、正しいと思った行動を取り続けて、その中で学び、後悔しないような行動、生き方を身につけていくしかないのかなと思います。
ん~、諸行無常ですね。
未来がわかる恐怖
本作品の設定では、未来に行くことも可能です。
設定上、未来に行ったとしても、意味がないケースがほとんどになるため、行こうとする人はほぼいません。
また、設定上、未来の出来事も変えることはできません。
つまり、良い未来を知ることができれば良いのですが、悪い未来だった場合、現在に戻ってからの生活が恐ろしくなってしまいます。
そのリスクを考えると、私は、未来は知らないままの方が良いなと思います。
しかし、未来を知って救われる人もいる。
思い出しただけで、涙が出てきそうです・・・。
(´;ω;`)ブワッ
まとめ
心温まる良い作品でした。
読みながら何度も泣きました。
もう一回読んでも泣くと思います。絶対。
後悔しないように、生きていきたいです。
おしまい
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