- 発売:2021年10月
実績が安心を作るが、一度のミスで全てを失う・・・。
医療の発展、ひとつの命。
”命”について深く考えさせられる名作だと思います・・・。
内容紹介
心臓外科医に託された少年の命。この医師は神か、悪魔か――
この者は、神か、悪魔か――。
気鋭の著者が、医療の在り方、命の意味を問う感動巨編。大学病院で、手術支援ロボット「ミカエル」を推進する心臓外科医・西條。そこへ、ドイツ帰りの天才医師・真木が現れ、西條の目の前で「ミカエル」を用いない手術を、とてつもない速さで完遂する。
あるとき、難病の少年の治療方針をめぐって、二人は対立。
「ミカエル」を用いた最先端医療か、従来の術式による開胸手術か。
そんな中、西條を慕っていた若手医師が、自らの命を絶った。
大学病院の闇を暴こうとする記者は、「ミカエルは人を救う天使じゃない。偽物だ」と西條に迫る。
天才心臓外科医の正義と葛藤を描く。出典:出版社サイトより
感想
”医療”の未来、”命”の重さ・・・。
医療の進歩は、確実に未来の人の命を救うことに繋がると思います。
しかし、医療の進歩のために、命の犠牲があっても良いのか・・・。
私は、医療の進歩が遅れたとしても、今存在する命を救うことが、何よりも大事だと思いました。
また、本当の意味で、患者を救うということは、どういうことなのか?という点にも言及されていたように思います。
重い病気になればなるほど、患者やその家族の負担は大きくなります。後遺症や通院などなど・・・。お金もかかるし・・・。
本書を読むと、実際の医療現場にいるようなリアリティがありました。かなり取材されて書かれたように感じました。
なんとなく読み始めたのですが、読んで良かったです。
プロローグとエピローグをきれいに繋がる書き方も、「柚月先生さすがだなぁ~」と思ってしまいました。
私も、登山してみようかな(´ー`)
まとめ
新しすぎる医療には、やはり抵抗を覚えてしまうなと思いました。
実績が安心を作る最大の要因だと感じました。
このことは、医療だけではなく、どんな事柄にも言えることかもしれません。
そして、その実績は、一度のミスで簡単に崩れ去ってしまうものだということも再認識しました。
多岐に渡って考えさせられるすばらしい本だと思います。
それではまた(・∀・)ノシ
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