- 発売 2018年11月
- 出版 文藝春秋
✅本書の個人的なレビュー
読後感 | 🌟🌟🌟🌟 |
予想外 | 🌟🌟🌟🌟 |
ほっこり | 🌟 |
笑える | 🌟 |
泣ける | 🌟🌟🌟 |
・杉村三郎シリーズが好きな人
・ミステリーが好きな人
内容紹介
『希望荘』以来2年ぶりの杉村三郎シリーズ第5弾となります。中篇3本を収録する本書のテーマは、「杉村vs.〝ちょっと困った〟女たち」。自殺未遂をし消息を絶った主婦、訳ありの家庭の訳ありの新婦、自己中なシングルマザーを相手に、杉村が奮闘します。
収録作品――あらすじ――
「絶対零度」……杉村探偵事務所の10人目の依頼人は、50代半ばの品のいいご婦人だった。一昨年結婚した27歳の娘・優美が、自殺未遂をして入院ししてしまい、1ヵ月以上も面会ができまいままで、メールも繋がらないのだという。杉村は、陰惨な事件が起きていたことを突き止めるが……。
「華燭」……杉村は近所に住む小崎さんから、姪の結婚式に出席してほしいと頼まれる。小崎さんは妹(姪の母親)と絶縁していて欠席するため、中学2年生の娘・加奈に付き添ってほしいというわけだ。会場で杉村は、思わぬ事態に遭遇する……。
「昨日がなければ明日もない」……事務所兼自宅の大家である竹中家の関係で、29歳の朽田美姫からの相談を受けることになった。「子供の命がかかっている」問題だという。美姫は16歳で最初の子(女の子)を産み、別の男性との間に6歳の男の子がいて、しかも今は、別の〝彼〟と一緒に暮らしているという奔放な女性であった……。
出典:出版社サイトより
感想
「性格悪い同士の夫婦の事件」「悲しい結婚式の騒動」「いかれたシングルマザーの事件」合計3本立てでした。
どの話にも、心の底から嫌悪するような登場人物がいて、腸が煮えくり返るような思いでした。
この人たちに苦しめられた人たちが本当にかわいそうだと思いました。
最後にしっかり罰が与えらていたけど、それ以上に周囲の人たちが不憫すぎる…。
シリーズ第2段を思い出すような内容でした。
宮部先生は、性格の悪い人物を書く能力が極めて高いと思いました。
それだけ、他者の気持ちがわかり、かなり人間を観察しているのだろうと思いました。
紹介した本
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本棚:2024年に読んだ本
ジャンル | 冊 数 |
ミステリー・サスペンス | 6 |
文芸フィクション | 10 |
社会系フィクション | 1 |
社会・ビジネス・自己啓発・教育 | 3 |
合 計 | 20 |
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