私は農家で、自分で青色申告をしております。
私が使っている会計ソフトは「マネーフォワードクラウド」です。
農家の方で、会計ソフトの選定に悩まれた方はお分かりだと思うのですが、マネーフォワードクラウドは農業所得用の青色申告決算書の作成には対応していません!
それでもなぜ私が、「マネーフォワードクラウド」を選んだのか、その理由をまとめておきたいと思います。
(。-`ω-) 「農家だけど、どの会計ソフトを使えば良いかわからん…」
という人の参考になれば幸いです。
マネーフォワードクラウドを選んだ理由
- 料金が安い
- クラウド型である
- 評判が良い
以上3つのことが決め手となり、「マネーフォワードクラウド」を選びました。
料金が安い
会計ソフト | 料金 | クラウド型 |
①マネーフォワード | 15,360円 | 〇 |
②freee | 23,760円 | 〇 |
③弥生会計 | 50,000円 | × |
④ソリマチ農業簿記 | 66,000円 | × |
⑤らくらく青色申告 | 8,800円 | × |
正直、私にとって、料金が安いことが一番の決め手です(固定費はなるべくかけたくないので)。
他社と比較しても、かなり安いです。
同じクラウド型のfreeeと比較しても、8,400円も安いです。
この差は大きいと思います。
価格だけみれば、「らくらく青色申告農業版」の方が安いのですが、クラウド型ではなかったので選びませんでした。
農業簿記に関しては、弱小農家の自分には、ちょっと高すぎるという感じです。
しかし、農家の多くは、ソリマチ農業簿記を使っている人が多いと思います。
実際、私のまわりの先輩農家さんも、ソリマチ農業簿記を使っている方が多いです。
これは、県の普及センターや農協がおすすめしているためだと思われます。
農業に特化した優れたソフトであるとは言え、県の普及センターという公的機関が、民間の会計ソフトをあそこまでおすすめするのも、ちょっとどうなのかなと思ってしまいます…。
クラウド型である
正直な話、最初から、クラウド型にしたいなと考えていたため、「freee」か「マネーフォワードクラウド」でめちゃくちゃ悩みました。
どちらも評判は良かったので、最後は、価格の安い方ということで決めました。
安い方ということで決めましたが、全く後悔していません。
クラウド型の良いところについては、別記事に書きましたので、興味のある方は、そちらを御覧いただければと思います。
評判が良い
ネットで検索しまくった結果、結構評判が良かったというのも、決定要因のひとつです。
別の記事に書いた、「農業所得の青色申告におすすめの会計ソフト5選」で紹介させていただいた5つの会計ソフトについても、評判は良かったのですが、価格や操作マニュアルの分かりやすさなど、総合的な視点で検討した結果、「マネーフォワードクラウド」に決めました。
良かった点
- 使いやすい
- 動作もスムーズ
- レポート(グラフ)が見れる
- アプリ連携ができる
使いやすい
デザインがきれいで、操作がしやすいです。
私は結構すぐに慣れ、なんとなく感覚で操作できるなと思いました。
また、ネットで検索しまくっている時に、以下のようなコメントを見ました。
「freeeは簿記の知識が無くても仕訳ができるが、簿記の知識がある人は少し違和感を感じる。簿記の知識がある人は、マネーフォワードクラウドの方が使いやすいと思う。」
というものです。
私は簿記3級程度の知識はあり、ある程度仕訳のルールは分かります。
上記のコメントが気になり、マネーフォワードクラウドに決めたというのもあります。
実際に使ってみても、簿記の知識が役立っているなという実感がありますが、これはどの会計ソフトを使っても感じることだと思います。
簿記の知識はあった方が良いです。
動作もスムーズ
「クラウド型は動作が少し遅い」という口コミもあったのですが、私は気になりませんでした。
確かにインストール型と比べれば多少遅いかもしれませんが、そこまで気になりません。
動作スピードに関しては、通信環境やパソコンのスペック等の影響もあると思うので、一概には言えないような気がします。
レポート(グラフ)が見れる
経費や売上のグラフが見れるのも良いなと思いました。
経営状況をグラフで可視化できるというのは大事なことだと思います。
アプリ連携ができる
アプリ連携については、まだ実践していないのですが、追々使ってみたいと思っている機能です。
便利なツールはどんどん導入して、業務の効率化を図りたいなと思っています。
改善してほしい点
- 農業所得用の青色申告決算書に対応していない
農業所得用の青色申告決算書に対応していない
残念なのは、この1点のみ!
冒頭で述べたとおりです。
これは承知のうえで使っているのですが、できれば農業所得用の青色申告決算書も作成できるようにしていただきたいです。
対応していないから、農家は使えないかと言えばそうではありません。
実際、私はマネーフォワードクラウドを使っています。
仕訳等を、マネーフォワードクラウドでしっかり行うと、農業用ではありませんが、「青色申告決算書」と「確定申告書」を作成できます。
これをもとに、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」で、農業用の「青色申告決算書」と「確定申告書」を作成し提出します。
マネーフォワードクラウドの方で、ほぼ完成しているため、転記するような感じです。
そのため、価格が安い分、これくらいの手間は許容範囲です。
参考までに、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」のリンクを貼っておきます↓
まとめ
低価格なのに十分なサービスを提供していると思います。
少し余談になりますが、どの会計ソフトを使うか、調べている時に気になったことがあります。
それは、マネーフォワードクラウドが、「農業所得用の青色申告決算書の作成に対応していないということ」を明記しないまま、「農家にもおすすめです!」と言っているサイトがいくつかあることです。
マネーフォワードクラウドのHPには、このことがしっかり明記されています。
勘違いをして導入した人は、混乱してしまうと思います。
以上のようなことも踏まえたうえで、後悔しない選択をしていただければと思います。
本記事が、会計ソフトの導入で悩んでいる人の、ひとつの参考になれば幸いです。
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それではまた(・∀・)ノシ
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