すごく良い本でした。
泣きました(ノД`)・゜・。
しかし、なんだかやるせない!ちょっともどかしいです。
内容紹介
その愛は、あまりにも切ない。
正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きていく。
本屋大賞受賞作『流浪の月』著者の、心の奥深くに響く最高傑作。ーーわたしは愛する男のために人生を誤りたい。
風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。
ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。
生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。ーーまともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。
出典:出版社サイトより
感想
変われないことが不幸
「変われないことが不幸」
本書の中に出てきた言葉ですが、心に響きました。
「変わらない」ではなく「変われない」です。
変わりたくても、変われないというのは、本当に苦しいことなんだと思いました。
経済的自立
経済的自立というのは、大きな強みだと思いました。
お金が全てではないのでしょうが、お金で解決できる問題が多いのも事実です。
しかし、お金には大きな力がありすぎるようにも思いました。
多くのお金が手に入った時、正しく使うことができるのか。お金の使い方は要注意です。
村社会
小さな村社会は、なぜ、お互いがこんなにも監視しあうのでしょうか?
島の病院には行きたくないという、暁海(あきみ)の母の気持ちは私にもわかります(田舎者なので)。
他人の不幸や変なうわさ話を楽しんでないで、自分の人生をしっかり生きた方が良いと思います。
選択肢が多い人生と少ない人生
自分の好きなように生きるという選択肢を選ぶのは、非常に勇気のいることだと思いました。
W主人公の、暁海(あきみ)も、櫂(かい)も、自分の夢を追いかける姿は、非常にかっこよかったです。
親も見習えよ・・・。
夢を追いかけるということは、全て自分の判断で行動していきます。
そして、その結果は全て自分の責任になります。
会社勤めの人は、いろいろな制限をかけられたりするため、選択肢が減ります。
選択肢が減るということは、一見不自由に見えるかもしれませんが、思考も減るため、意外と生きていきやすいのかもしれないと思いました。
本書情報
タイトル | 汝、星のごとく |
著 者 | 凪良 ゆう |
発 売 日 | 2022年08月04日 |
価 格 | 税込1,760円 |
ページ数 | 352ページ |
著者紹介
凪良ゆう(なぎら・ゆう)
京都市在住。2007年に初著書が刊行されデビュー。BLジャンルでの代表作に’21年に連続TVドラマ化された「美しい彼」シリーズなど多数。’17年に『神さまのビオトープ』(講談社タイガ)を刊行し高い支持を得る。’19年に『流浪の月』と『わたしの美しい庭』を刊行。’20年『流浪の月』で本屋大賞を受賞。同作は’22年5月に実写映画が公開された。’20年刊行の『滅びの前のシャングリラ』で2年連続本屋大賞ノミネート。本書は約2年ぶりの長編となり、第168回直木賞候補、2022王様のブランチBOOK大賞、キノベス!2023第1位などに選ばれている。出典:出版社サイトより
まとめ
非常に良い本でした。
最初と最後が繋がる感じは、「そういうことだったのか!」と思えるラストで良かったです。
私は、登場人物全員が、なんだか憎めないなと思いました。
全員が、本当の幸せを手に入れることができれば良いなと思います。
それではまた(´ー`)
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