- 発売 2023年11月
- 出版 小学館
✅本書の個人的なレビュー
読後感 | 🌟🌟🌟🌟 |
予想外 | 🌟🌟🌟🌟🌟 |
ほっこり | 🌟 |
笑える | 🌟 |
泣ける | 🌟 |
・長編作品を読みたい人
内容紹介
圧倒的な「いま」を描く、著者史上最大巨編
千葉県富津市の清掃会社に勤める町谷亜八(ハチ)は、過去に傷害事件を起こし執行猶予中の身だ。ようやく手に入れた「まっとうな暮らし」からはみ出さぬよう生きている。
唯一の愉しみは、祖父の遺したアウディでアクアラインを走ることだった。
ある日、血の繋がらない姉・ロクから数年ぶりに連絡が入る。二人の弟、キュウを脅す人物が現れたというのだ。
キュウにはダンスの天賦の才があった。彼の未来を守るため、ハチとロクは、かつてある罪を犯していた。折しも、華々しいデビューを飾り、キュウは一気に注目を集め始めたところである。事件が明るみに出ればスキャンダルは避けられない。弟のため、ハチは平穏な日々から一歩を踏み出す。
一方、キュウをプロデュースする百瀬は、その才能に惚れ込み、コロナ禍に閉塞する人々を変えるカリスマとして彼を売り出しはじめた。<Q>と名付けられたキュウは、SNSを通じ世界中で拡散され続ける。かつてない大規模ゲリラライブの準備が進む中、<Q>への殺害予告が届く――。
抗いようのない現実と、圧倒的な「いま」を描く。世界をアップロードさせる著者渾身の一作。出典:出版社サイトより
感想
情報量が多く、これからはじまるであろう壮大な出来事の序章であることが感じられ、ワクワク感が膨らみました。
序盤から不穏な空気があり、言い知れぬ気味の悪さがありました。そのため、情報量が多くても先が気になってしまいサクサク読み進めることができました。
後半戦は場面がコロコロ変わる展開で、危機せまる感じが伝わってきました。
ヤバい奴が多すぎて、気味の悪いこわさがありました。だからこそ、次が気になり最後まで一気読みでした。
最期はかなり予想外の展開。
結局、ロクから真実が語られることはなく、父親が言っていたことが真実なのか?
ハチの言い分にも一理あり、母親殺しの真実は一体…?
正解をあえて書かないモヤモヤはあるものの、読者に丸投げしてしまうのもありな流れではあると思いましたが、個人的にはロクから真実を語って欲しかったなという気持ちがあります。
最後までおもしろい作品でした。
紹介した本
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本棚:2024年に読んだ本
ジャンル | 冊 数 |
ミステリー・サスペンス | 15 |
文芸フィクション | 15 |
社会系フィクション | 5 |
社会・ビジネス・自己啓発・教育 | 3 |
合 計 | 38 |
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