『爆弾』(著者:呉勝浩)~感想~

読書
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こちらの本は、タイトルが気になったので読みました。

全くの前情報なしで読みました。

めちゃくちゃおもしろかったです(`・ω・´)

ミステリー小説部門の自分ランキングだと、今のところ第一位です。

それくらいおもしろかったです。おすすめです!

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感想

緊張の心理戦

私の知る限り、今までにないストーリー展開でした。

犯人と思われる者が、警察にわざと捕まり、そこから繰り広げられる心理戦。

刑事と犯人がお互いの本質を探り合い、相手の裏の裏、先の先を読みあう推理ゲームがすごくおもしろかったです。

私も考えながら読んでいましたが、そこまで考えが及びません(・∀・)

刑事も犯人もすごいです。

時間との戦い

爆弾事件ということで、爆弾が1つずつ爆発していく緊張感。

時間との戦いもあり、常に緊張感があるストーリー展開でした。

一気に読みたくなること間違いなしです。

「無い」という証明

かなり複雑な事件の全貌でしたが、見事に論理立てられてまとまっていたと思います。

終わり方も好きです。

すっきりした終わりなのですが、爆弾の恐怖は残ったままというのが、本書のタイトルに相応しいラストだと思います。

「無い」ということを証明するのは大変なことです。

映画化期待

映画化されたら観に行くと思います。

内容を知っていても楽しめる作品になると思います。

犯人が、どのように実写化されるかも気になります。

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あらすじ

東京、炎上。正義は、守れるのか。

些細な傷害事件で、とぼけた見た目の中年男が野方署に連行された。
たかが酔っ払いと見くびる警察だが、男は取調べの最中「十時に秋葉原で爆発がある」と予言する。
直後、秋葉原の廃ビルが爆発。まさか、この男“本物”か。さらに男はあっけらかんと告げる。
「ここから三度、次は一時間後に爆発します」。
警察は爆発を止めることができるのか。
爆弾魔の悪意に戦慄する、ノンストップ・ミステリー。

出典:出版社サイトより

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推薦コメント

著者の集大成とも言うべき衝撃の爆弾サスペンスにしてミステリの爆弾。取扱注意。
ーー大森望(書評家)

この作家は自身の最高傑作をどこまで更新してゆくのだろうか。
ーー千街晶之(書評家)

登場人物の個々の物語であると同時に、正体の見えない集団というもののありようを描いた力作だ。
ーー瀧井朝世(ライター)

この作品を読むことで自分の悪意の総量がわかってしまう。
ーー櫻井美怜(成田本店みなと高台店)

爆風に備えよ。呉勝浩が正義を吹き飛ばす。
ーー本間悠(うなぎBOOKS)

自分はどちらの「誰か」になるのだろう。
ーー山田麻紀子(書泉ブックタワー)

出典:出版社サイトより

本間さんの「正義を吹き飛ばす」というコメントが、「正に!」と思いました。

私は、ザ・庶民ですが、私も、超おすすめの一冊です。

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本書情報

タイトル  爆弾
著  者  呉 勝浩
発 売 日  2022年04月20日
価  格  定価:1,980円
ページ数  416ページ

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著者紹介

呉勝浩(ご・かつひろ)
1981年青森県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業。現在、大阪府大阪市在住。2015年、『道徳の時間』で、第61回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。’18年『白い衝動』で第20回大藪春彦賞受賞、同年『ライオン・ブルー』で第31回山本周五郎賞候補、’19年『雛口依子の最低な落下とやけくそキャノンボール』で第72回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)候補、’20年『スワン』で第41回吉川英治文学新人賞受賞、同作は第73回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)も受賞し、第162回直木賞候補ともなった。’21年『おれたちの歌をうたえ』で第165回直木賞候補。他に『ロスト』『蜃気楼の犬』『マトリョーシカ・ブラッド』などがある。

出典:出版社サイトより

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まとめ

めちゃくちゃおもしろいミステリー小説でした。

次は、何を読もうかなぁ(´▽`)

読書の春です。

それではまた(・∀・)ノシ

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