『エピクロスの処方箋』夏川草介

✅本書の個人的なレビュー
| 読後感 | ★★★★☆ |
| 予想外 | ★★★☆☆ |
| ほっこり | ★★★☆☆ |
| 笑える | ★☆☆☆☆ |
| 泣ける | ★★★★☆ |
感想など
めちゃくちゃ泣きました。
前作の『スピノザの診察室』も良かったが
今作も非常に良かったです。
患者さんとしっかり向き合う雄町哲郎先生。
患者さんのためにできることは何か?
患者さんの家族のためにできることは何か?
医療の正解とはなんなのでしょうか。
自分には難しすぎる問題だと思いました。
哲学的に物事を考える雄町先生の思考が
すごく繊細でかつ、常に患者さんのことを第一に考えており
こんな先生に巡り合うことが出来れば
すごく幸運なことなんだろうなと思いました。
病気とは無縁の人生を送ることが出来る人はいないと思うので
いろんな人におすすめの一冊です。
『アルプス席の母』早見和真

✅本書の個人的なレビュー
| 読後感 | ★★★★☆ |
| 予想外 | ★★★☆☆ |
| ほっこり | ★★★☆☆ |
| 笑える | ★☆☆☆☆ |
| 泣ける | ★★☆☆☆ |
感想など
高校球児を支える母親が主人公の本書。
親の大変さというか
父母会の大変さがリアルに書かれていたと思います。
強豪校になると
その父母会というものは
本書のような感じになるのでしょうか?
だとしたら、私には無理だなと思ってしまいました。
そんな父母会での出来事を乗り越えて
成長していく母親の姿は
読んでいて応援したくなりました。
それでも高校生活で部活ができるのは
なんやかんや2年と数カ月だけ。
最初は、先が長いように感じますが
終わってみると本当にあっという間です。
これは、部活をやっていた人であれば
誰もが経験する感覚ではないでしょうか。
最初はつらいことでも
終わってみるとその経験が
良かったものに変わることが多いように思います。
逆に、つらいことが多ければ多いほど
良い経験になるような気がします。
最近、つらいことから逃げがちの自分ですが
つらい現実と向き合って
もっと頑張っていかないとダメだなと思わされました。
『熟柿』佐藤正午

✅本書の個人的なレビュー
| 読後感 | ★★★☆☆ |
| 予想外 | ★★★★☆ |
| ほっこり | ★☆☆☆☆ |
| 笑える | ★☆☆☆☆ |
| 泣ける | ★★☆☆☆ |
感想など
本書のタイトルである『熟柿(じゅくし)』という言葉。
私はこの言葉を知りませんでした。
辞書で意味を調べてみると
「よく熟して柔らかくなった柿の実」
という、そのままの意味と
慣用句・比喩としての意味で
「熟柿が落ちるのを待つ(時期が来れば自然と良い結果になるため、無理に焦らず気長に好機を待つこと)」
という例えで使われるとのことでした。
まさに、本書のタイトルにぴったりだと思います。
本書の内容は、苦労が絶えない主人公が
あまりに不憫で読み進めるのが
正直、つらかったと言わざるを得ません。
それでも、頑張って前に進む主人公。
人との出会いで支えながらも
時に裏切られたりしながら
懸命に生きていく姿は
心に来るものがありました。
そんな中、最後に真実が発覚した時
本当にいたたまれない気持ちになり
なんでひとりだけこんなにも不幸になるんだと思いました。
しかし、かなり時間がかかってしまったかもしれませんが
それでも柿の実が熟して甘くなるように
時が経つことによって状況が良くなっていくということは
往々にしてあるのかもしれないと思わされました。
本書を読んで「熟柿」という言葉を知り好きになりました。
現状が悪いからと言って
嘆いたり、落ち込み過ぎたり
それこそ、自分が腐らないように
好機が来るのを焦らずに待つというのも
決して悪い選択ではないと思いました。
「待てば海路の日和あり」という言葉もあります。
急ぎ過ぎるのも考えようかもしれません。
ゆっくりじっくり前に進んで行きたいと思いました。
今の生活に希望が見えない人は
本書を読んでみるのもありだと思います。
少し気持ちが落ち着くかもしれません。
良い本でした。読んで良かったです。
本棚:2026年に読んだ本

| ジャンル | 冊 数 |
| ミステリー・サスペンス | 6 |
| 文芸フィクション | 10 |
| 社会系フィクション | 2 |
| 社会・ビジネス・自己啓発・教育 | 3 |
| ノンフィクション・エッセイ | 0 |
| 合 計 | 21 |



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